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   第123回『まちむら興し塾』   2015年9月28日
    
    
テーマ  クルージングの現状と魅力
    コメンテーター 千葉県観光物産協会 飯田重行さん
    当日の勉強会・懇親会の写真
 【クルーズ100万人時代の実現へ】


   ここ数年の傾向として、外国人のク訪日クルーズ客数が急激
  に増えてきている。

  2012年は約21.6万人、2013年は約17.4万人だっ
  たのが2014年には41万6千人となり、政府は訪日クル
  ーズ客を20年に100万人に増やす目標を掲げた。

  ◇ 日本の寄港をより魅力的に
          【市街地型寄港地のメリット】
  ◇ クルージング価格
  ◇ クルーズ客船の規模の比較
  ◇ 世界のクルーズマーケットのイメージ
  ◇ クルーズ船で入国する外国人旅客数
  ◇ クルーズ船の寄港回数上位10港 
  ◇ 大型化が進むクルーズ船 
          2010~2014年
          外国船社が運航するクルーズ船の寄港回数
  ◇ 「全国クルーズ活性化会議」と連携
         都道府県・市会員一覧(109会員)
  ◇ クルーズ船の記事の紹介
       ■ クルーズ船の受け入れ競う 国内10港、
         寄港4割増ペース  日経新聞15.0803
       ■ JOPA小林会長、日本船-規制緩和で
         商品の多様化へ Travel Vision15.0804
       ■ 中国客船を熱烈歓迎 初寄港 下関/山口
         読売新聞05.0821  
       ■ MSCクルーズ客船が日本に初寄港、来年
          4月に博多に入港へTravelVoice15.0826
       ■ アジア向けクルーズ船増やす 寄港地で行わ
         れる誘致合戦  WEDGE Infinity15.0814
    ■■ 日本の寄港をより魅力的に ■■
    【市街地型寄港地のメリット】

  ◎ 市街地、観光地に近い
    ⇒限られた寄港時間での様々な観光・買物の提供が可能

    寄港地によってはシャトルバスなどの移動手段が不要 
     (今後は中国人も団体行動→個人行動)

  ◎ クルーも有効的に休憩時間が利用可能
     ⇒数時間内で経済活動(観光やショッピング)が可能

  ◎ 地域の人々がクルーズ客船を身近に感じる
    ⇒ 港と街が活性化されていく(賑わいの創出)
     多<の人たちがクルーズヘの興味を持つ

  ◎ 岸壁利用の制限に適格な対応をする
    (入港予約が自由に)

    ⇒ 貨物船等との事前調整が必要

  ◎ クルーズ専用CIQ(税関・入国管理・検疫)施設・
    対応がスムース

  ※ CIQとは、国境を越える交通および物流において必要
    であるとされる手続き

    税関(Customs)、出入国管理(Immigration)、
    検疫(Quarantine

    ⇒ 出入国手続き時間が短縮され、観光時間を多く提供 

  ◎ 景観的にも良好
    ⇒ 乗客が日本の寄港地に好印象を持つ

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 ◇【乗船価格】


   外国のクルーズ船は大型客船が多く、
    平均1日18,000円くらいなのに対して、
   日本のクルーズ船は
    平均1日35,000円くらいになっています。

   各船によって豪華さ、グレードが異なるが、トータルの
  効率は大型船の方が単価を下げられる余地が高く、日本ク
  ルーズ船とって、競合に打ち勝つためには悩ましい課題を
  抱えている。

  ● 世界最大のクルーズ船 
    Oasis of the Seas  乗客定員  ,400人

  ● 日本最大のクルーズ船
    飛鳥Ⅱ       乗客定員    876人


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  ◇ クルーズ客船の規模の比較

船名

Oasis of the Seas

Quantum of the Seas

Queen Elizabeth 

総トン数

225,282

167,800

90,901

全長

360m

348m

294m

船幅

64.0m    

41.4m

32.3m

乗客定員

5,400(6,360)

4,180

2,092 

 外国船

船名

Sun Princess

Diamond Princess

Voyager of the Seas

Queen Mary 2

特徴

'13年より日本発着クルーズに配船

'14年より日本発着クルーズに配船

'13年~日本発着クルーズに配船

日本に寄港した最大のクルーズ船

総トン数

77,441

115,875

138,194

148,528

全長

261m

290m

311m

345m

船幅

32.3m

37.5m

38.6m

41.0m

乗客定員

1,990(2,250)

2,670(3,286)

3,286

(4,000)

2,592

(3,056)

 日本クルージング船  
 船名

飛鳥Ⅱ
邦船最大のクルーズ船

にっぽん丸

ぱしふいつくびいなす

 総トン数

50,142

22,472

26,594

 全長

241m

167m

183m

 全幅

29.6m

6.6m

6.5m

 乗客定員

872

398

476

   出典:「クルーズシップコレクション20142015」,
    船社代理店への聞き取り調査を基に

    国土交通省港湾局作成。
   ※乗客定員は,
1室2人使用時( )内は全ベッド使用時 
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 飛鳥Ⅱ

 ぱしふぃっくびいなす

にっぽん丸 

写真:日本財団 大型クルーズ客船時代の到来と課題より
  ◇ 世界のクルーズマーケットのイメージ

グレード

比率

概要

ラグジュアリー
(ブティック・含む)

5%

10泊以上のクルーズ中心
1泊:$400~、
乗客の年齢層は50代以上
タイプはリタイア、アニバーサリー

プレミアム

10%

7泊以上のクルーズ中心
1泊:$200~
乗客の年齢層は30代以上、
タイプは熟年以上、リタイアカップル、友人、ハネムーン

カジュアル

85%

3~7泊のクルーズ中心
  1泊:$70~

乗客の年齢層は20代以上、
現役~熟年、友人、家族

※小型の豪華客船によるクルーズ。料金は1泊あたり600米ドル以上。

 ◇ クルーズ船で入国する外国人旅客数  
   ※ 観光立国実現に向けたアクション・プログラム
     2014(抜粋)

   ※ 法務省入国管理局の統計による外国人入国者数
    (乗員を除く)
2013年 海港から入国する
外国人旅客数
  67.9万人
定期旅客船等  約50.5万人
クルーズ船  約17.4万人
2014年 クルーズ船   約41.6万人
2020年  100.0万人

外航クルーズ

国内クルーズ

合  計

日本船社運航船

外国船社運航船

外航クルーズ船

内航フェリー

合 計

対前年比

1989

36,200

21,900

95,700

-

153,800

15.0%

1993

47,300

32,800

134,100

-

214,200

8.7%

2010

15,300

86,900

84,500

1,700

188,400

12.8%

2011

16,200

87,400

80,500

2,400

186,500

-1.0%

2012

19,300

101,000

93,600

2,800

216,700

16.2%

   表1 外航・国内クルーズ乗客数の推移

 年

2011

2012

2013

2014

 合計

808

,105

,001

,203

外国船社

631

629

628

549

日本船社

177

476

373

654


  国土交通省港湾局が発表した2012年のクルーズ客船のわ
  が国港湾への寄港回数を見ると、日本船社運航のクルーズ船が
  629回、外国船社運航のクルーズ船が476回、
  合計1
,105回(前年比297回増)となっており、過去最高
  を記録するとともに、初めて1
,000回を超えることとなった。

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 ◇ クルーズ船の寄港回数上位10港(2014年:速報値)

順位

港湾名

回数

うち外国船

横浜

146

48

博多

115

99

神戸

99

32

那覇

80

68

長崎

75

70

石垣

73

69

小樽

41

31

函館

36

27

鹿児島

33

29

10

名古屋

30

 ◇ 大型化が進むクルーズ船 2010~2014年
     外国船社が運航するクルーズ船の寄港回数
  ○ 大型クルーズ船の寄港地における経済効果は1人当たり
    3~4万円と試算され、特に
母港(発着地)になると、
    その効果は、さらに大きなものとなる。
  図表3 2010~2014年 
      外国船社が運航するクルーズ船の寄港回数

順位

2011

2012

2013

2014

港湾名

回数

港湾名

回数

港湾名

回数

港湾名

回数

石垣

42

博多

85

石垣

59

博多

99

那覇

37

長崎

72

那覇

41

長崎

70

博多

26

那覇

47

長崎

35

石垣

69

長崎

17

石垣

46

横浜

32

那覇

68

横浜

鹿児島

27

博多

19

横浜

48

鹿児島

横浜

26

神戸

18

神戸

32

広島

別府

25

広島

16

小樽

31

神戸

神戸

22

鹿児島

16

鹿児島

29

大阪

大阪

22

大阪

12

函館

27

10

別府

広島

14

12

釧路

22

 

その他

17

その他

90

その他

113

その他

159

 

合計

177

合計

476

合計

373

合計

654

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 「全国クルーズ活性化会議」と連携
         都道府県・市会員一覧(109会員)
 

 ○ クルーズ振興を通じた地方の創生を図るため、既存施設を有
   効に活用しつつ、旅客船
ターミナルの整備やクルーズ客の円
   滑な周遊を可能とするための環境整備等を加速化
させ、
   2020年に「クルーズ100万人時代」の実現を目指す。


 ●「全国クルーズ活性化会議」
  (会長:横浜市長、全国106の首長等が参加)と連携
して、
  クルーズ船社、港湾管理者、自治体が参加する商談会・シン
  ポジウムを開催。

   (参考)「全国クルーズ活性化会議」概要
        (H27.626現在)

  ○会 長 :横浜市長(H266~)

  ○副会長:小樽市長、青森県知事、富山県知事、静岡県知事、
       神戸市長、広島県知事、
香川県知事、長崎県知事、
       鹿児島県知事、沖縄県知事:那覇港管理組合管理者
    ※会長・副会長ともに任期は原則2年

  ○名誉顧問:福岡市長

  ○会 員 :109 の港湾管理者等

  ○設 立 :平成24年11月7日

  ○趣 旨 :全国レベルでクルーズ振興や誘致に係る必要な
        情報の共有や意見交換を行うとともに、各地域
        に共通する課題の解決を図ることにより、港を
        通じた地域振興や経済の活性化等に資すること
        を目的として設立


  会員一覧(109 会員)
 

【北海道】函館市、小樽市、室蘭市、釧路市、網走市、留萌市、
     苫小牧港管理組合、稚内市、根室市、礼文町、利尻町、
     利尻富士町、広尾町(13)

【東 北】青森県、青森市、むつ市、岩手県、宮古市、大船渡市、
     久慈市、宮城県、石巻市、秋田県、秋田市、能代市、
     男鹿市、山形県、酒田市、福島県(16)

【関 東】茨城県、大洗町、千葉県、館山市、東京都、横浜市
     (6)(木更津市検討中)

【北 陸】新潟県、新潟市、佐渡市、富山県、高岡市、射水市、
     石川県、金沢市、輪島市、
福井県、敦賀市(11)

【中 部】岐阜県、静岡県、静岡市、愛知県、名古屋港管理組合、
     蒲郡市、三重県、
四日市港管理組合(8)

【近 畿】京都府、舞鶴市、大阪市、兵庫県、神戸市、姫路市、
     和歌山県、和歌山市、
新宮市(9)

【中 国】鳥取県、鳥取市、境港管理組合、境港市、島根県、
     松江市、浜田市、岡山県、
玉野市、広島県、広島市、
     呉市、福山市、山口県、下関市(15)

【四 国】徳島県、小松島市、香川県、坂出市、愛媛県、松山市、
     今治市、宇和島市、
新居浜港務局、高知県(10)

【九 州】福岡県、北九州市、福岡市、佐賀県、唐津市、伊万里市、
     長崎県、佐世保市、
熊本県、熊本市、八代市、大分県、
     宮崎県、宮崎市、日南市、日向市、
鹿児島県(17)

【沖 縄】沖縄県、那覇港管理組合、石垣市、宮古島市(4)

 ● オブザーバー
   (一社)日本旅行業協会、(一社)全国旅行業協会、
   (一社)日本外航客船協会、(公社)日本観光振興協会、
   (独法)国際観光振興機構[日本政府観光局(JNTO)]
   【国土交通省】国土政策局、海事局、港湾局、観光庁

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 ◇ クルーズ船の記事の紹介
 ■ クルーズ船の受け入れ競う 国内10港
   寄港4割増ペース
      日経新聞15.0803

    クルーズ船の日本への寄港が増えている。中国から九州
   ・沖縄方面を訪れるルートなどが人気で、国内上位10港
   の2015年の寄港数は14年に比べ約4割増える見通し。
    日本全体でも過去最多を更新する勢いだ。

    一度に多くの乗客を運べる大型船の寄港が目立ち、地域
   への経済効果は大きい。

    各地の港湾が誘致活動や岸壁改修などの受け入れ態勢の
   拡充を競っている。

   昨年のクルーズ船の国内への寄港は過去最多の1204回。
  うち6割を横浜、博多、神戸など上位10港で占めた。
   この10港に今年の寄港数見通しを聞くと、合計で1千回
  を超えた。

   昨年を4割程度上回る。国土交通省も国内全体で「昨年を
  上回る勢い」と分析している。
 

   特に増えているのがアジアから短期間で周遊できる九州・
  沖縄。
  
   中国でのクルーズ船ブームを受け、欧米のクルーズ会社の
  船を使った中国発着のツアーが多いという。博多港は300
  回近くと、昨年の2倍以上に達する見通し。長崎港や那覇港
  の伸びも大きいほか、熊本県の八代港や宮崎県の油津港など
  常連港以外にも大型船が相次ぐ。
 

   昨年146回だった横浜港、同100回の神戸港は高水準
  だった昨年並みかそれ以上の寄港を見込む。同30回の名古
  屋港も堅調で昨年を上回る。
 

   船旅を楽しむクルーズ船は宿泊や娯楽の設備が整い、世界
  一周の豪華な旅からカジュアルなツアーまで様々なタイプが
  ある。

   最近は寄港数増加に加え、客船の大型化も進む。
  6月に博多港に入港した「クァンタム・オブ・ザ・シーズ」
  は総トン数16万7800トン、乗客定員4180人。
  日本に寄港したクルーズ船としては過去最大規模となった。

   寄港増と船の大型化で受け入れ能力が限界に近いケースが
  多く、各地で港湾設備の増強も進む。博多、長崎両港は同時
  に2隻が接岸できるように岸壁を延伸する方針。

   福岡市は5月に博多港中央ふ頭にクルーズセンターを開設
  し、入国審査の時間短縮を図った。

   横浜港は横浜ベイブリッジをくぐれない超大型船登場を受
  け、大黒ふ頭の岸壁を改修する。東京港では臨海副都心の青
  海地区にターミナルを設ける。

   神戸港ではポートターミナルを改修し、港内の係留設備も
  拡充した。他の地方港湾でも設備増強が目白押しだ。

   外国人観光客が少なかった地域も寄港地になれば多くの客
  が訪れる。

   4月から手続きが簡単になり、寄港時に臨時の免税店をふ
  頭に出す動きも出てきた。大型船「ボイジャー・オブ・ザ・
  シーズ」が5月に入港した富山県の伏木富山港と鳥取県の境
  港が先駆けで、それぞれ地場産品などを買い求める客でにぎ
  わった。

   政府は昨年41万6千人だった訪日クルーズ客を20年に
  100万人に増やす目標を掲げる。6月にまとめた「観光立
  国実現に向けたアクション・プログラム2015」では受け
  入れ環境改善などを盛り込んだ。

 ◇ 主な港のクルーズ船受け入れの動き

   神戸港 ボートターミナルを3月にリニューアル。
       中突堤の係留設備も拡充

   新潟港 17万トン級を受け入れ可能なように、東港区で
       係留設備を拡充へ

   横浜港 大黒ふ頭に加え、横浜赤レンガ倉庫に近い新港9
       号客船バースも改良

   小樽港 周辺自治体と組み11月にも東京で誘致セミナー

   青森港 クルーズ船が入港するふ頭の岸壁を80メート延
       ばして360㍍にする計画

   那覇港 ボーディングブリッジ(搭乗橋)が完成

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 ■ JOPA小林会長、日本船-規制緩和で商品の多様化へ
                 
Travel Vision15.0804

   このほど日本外航客船協会(JOPA)会長に就任した、
  商船三井客船代表取締役社長の小林求氏は、7月30日に就
  任後初の会見を開催した。

   小林氏は、日本のクルーズ人口が
  1990年の 17万4900人 から
  2014年には23万1300人 まで
  増加しているが「大変ゆっくりとした成長に留まっている」
  と指摘。さらなる発展のために「設立時の原点に戻り、クル
  ーズの旅の魅力に加え日本船の魅力を(国内で)発信してい
  きたい」と語った。

   同氏は、JOPAで力を入れていきたいこととして「安全
  運航」「規制緩和」「クルーズの振興、広報活動」の3点を
  挙げた。なかでもクルーズの振興と広報活動について特に注
  力していきたい考え。
  旅行業界と消費者双方に対した取り組みを継続していく。

   旅行業界向けには、日ごろからクルーズの誘致などで業界
  に貢献した旅行会社や自治体を表彰する「クルーズ・オブ・
  ザ・イヤー」を継続。

   また、2003年にスタートした「クルーズアドバイザー
  認定制度」は、クルーズコンサルタントの認定書交付者数が
  通算5437人に上ったことを報告し、「認定交付者数1万
  人に向けて制度の円滑な運用がはかれるよう、努力していき
  たい」と意気込みを語った。

   消費者向けには、14年に全国各地の寄港地で日本船の見
  学会をおこない、クルーズの魅力を発信したことを紹介。

   国内69港で115回開催し、計8605名の消費者が参
  加したという。

   今年も日本船で行くクルーズ旅行を応募者にプレゼントす
   る「クルーズ・キャンペーン」をおこなうなど、取り組みを
  続けていく。

   さらに、小林氏は外国客船の日本寄港が増えるなか、JO
  PAとして日本船ならではの魅力を訴求したいと語った。

   日本船の良さとしては「おもてなし」「食事」「季節のイ
  ベントを取り入れた商品」などを挙げた。このうち食事につ
  いては食器との組み合わせで表現される見た目の美しさや、
  四季を活かした食材を魅力の1つとして説明。

   クルーズ商品については四季折々の景色や催事などを取り
  入れたさまざまなテーマの商品があり「年間を通じて同じも
  のがない」多様性を訴えた。

   また、会見で小林氏は、7月1日に緩和された通称「30
  日ルール」についても言及。

   今まで外国人船員が勤務する日本籍客船は30日に一度外
  国の港へ寄港しなければならなかったが、これが60日に延
  長となったことについて、さらに柔軟な商品造成ができるよ
  うになったとメリットを挙げた。

   その上で「JOPAとしては、より魅力的で充実したクル
  ーズ商品のラインナップに期待している」と話した。

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 ■ 中国客船を熱烈歓迎 初寄港 下関/山口 
                  
読売新聞
05.0821

  中国のクルーズ客船「チャイニーズ・タイシャン(中華泰
  山)号」(2万4427トン)が20日、下関市東大和町の
  下関港に寄港し、船内で歓迎式典が行われた。県内への中国
  客船の寄港は初めて。

   同船は17日に中国・大連を出発。長崎県佐世保市と下関
  市に寄港し、22日に大連に戻る5泊6日のツアーで中国人
  客ら約900人が乗船している。

   「熱烈歓迎」と記した横断幕が掲げられた下関港では、船
  から下りてきた客が、市職員が配った観光パンフレットを受
  け取った後、バスに乗り、同市の海峡ゆめタワーや福岡市を
  回った。

   式典で中尾友昭市長は、「下関の魅力を堪能していただき
  たい」とあいさつ。中国の運航会社の幹部が「日中交流の新
  たな懸け橋ができた。引き続きご協力をお願いしたい」と述
  べた。

   同客船は、別のツアーで25日と10月2日にも下関港に
  寄港する予定。


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  MSCクルーズ客船が日本に初寄港、来年
     4月に博多に入港へ
TravelVoice15.0826

    MSCクルーズジャパンは、2016年4月29日に同
   社の客船が日本に初寄港する予定を発表した。 

    同社のアジア巡航は2015年3月のシンガポール寄港
   以来はじめてとなる。

    今回日本に寄港するMSCリリカは6万5000総トン
   数にリニューアルされたものとなる。60日間のグランド
   クルーズとして、2016年3月3日にブラジル・リオデ
   ジャネイロを出港し、ヨーロッパ経由で中国・上海に寄港
   後、福岡・博多に入港する見通し。
  
   同社のショーケースの一環になるという。

  ◇ 詳細 ⇒ MSCクルーズ

 ■  アジア向けクルーズ船増やす寄港地で
     行われる誘致合戦
 WEDGE Infinity15.0814

   1泊に換算すると1万5000円から安いのでは1万円を
  切るものもその火つけ役になっているのが米国、イタリアな
  ど外国船籍のクルーズ船各社で、今年から日本を含むアジア
  に10万㌧を超す大型船の就航を増やす。

   日本政府はクルーズ船の寄港は地域の活性化に役立つとし
  て、寄港を受け入れるための環境整備を加速化させ、
  2020年に「クルーズ100万人時代」の実現を目指す。

   クルーズ船ビジネスはこれまでは、欧州の観光客を相手の
  地中海と、欧米客が多いカリブ海が大きなマーケットだった
  が、欧州経済の停滞の影響で地中海のクルーズが伸び悩む傾
  向を見せている。

   その一方で、中国人を中心にアジアのクルーズ客が伸びて
  おり、外国籍クルーズ会社によるアジアマーケットの争奪戦
  が起きている。

 ◎ 大攻勢をかけてきている外国船籍のクルーズ船

   日本籍のクルーズ船では日本郵船グループが「飛鳥Ⅱ」、
  商船三井が「にっぽん丸」などを運航させているが、利用者
  数はほぼよこばい。

   大攻勢をかけてきているのが、外国船籍のクルーズ船で、
  米国の世界最大のクルーズ会社のロイヤル・カリビアン・イ
  ンターナショナル(RCI)は23隻のクルーズ船を就航さ
  せ、カリブ海、地中海を中心に運航してきた。

   2014年までは日本を含むアジア発着には2隻のクルー
  ズ船を振り向けてきたが、15年からは4隻、16年からは
  5隻を運航させる計画だ。

   14年10月に就航した最大クラスの「クァンタム・オブ
  ・ザ・シーズ」(16万7800㌧、4180人乗り)は今
  年6月に博多港に寄港、大にぎわいだった。
   来年就航する16万㌧の次世代クルーズ船「オベーション
  ・オブ・ザ・シーズ」(4100人乗り)は初航海から天津
  を母港にしたアジアツアーに配船することを決めた。

   RCIに次ぐ米国籍のプリンセス・クルーズは18隻を就
  航させている。今年まではアジア発着で2隻を運航してきた
  が、来年からは3隻体制に増強する。さらにイタリア船籍の
  コスタ・クルーズは、昨年まで2隻だったが、今年は3隻、
  来年は4隻にまで増やすとしている。

   日本の旅行会社は、クルーズによる売り上げが2桁成長を
  しており、「本格的なクルーズブームが到来してきている」
  として、専任のスタッフを置き、クルーズ専門の別会社を作
  るなど本腰を入れてきている。
   クルーズ旅行といえば、数年前までは一部の富裕層の贅沢
  な旅行と見られていたが、見方が変わってきている。

 ◎ 割安感の出てきたクルーズツアー
   その理由は外国籍のクルーズ会社が割安なツアーを相次い
  で発表したことで、クルーズツアーの割安感が出てきたこと
  が大きい。

   世界一周という4カ月もかかる長期ツアーもあるが、売れ
  ているのは1週間から10日間の日程で、行ってみたい寄港
  地を効率よく回るプランだ。

   最近は一つの旅行会社がクルーズ船を1隻丸ごとある期間
  チャーターする手法が受けている。H.I.S.のクルーズ
  専門会社クルーズプラネットが今年の8月のお盆の季節に、
  プリンセス・クルーズの「ダイヤモンド・プリンセス」
  (11万5800㌧、04年に三菱重工長崎で建造)をチャ
  ーターして徳島の阿波踊りや熊野の花火大会を巡る8日間の
  ツアーを募集したところ、すぐに完売になったという。

   同社は最近、キューバと米国が国交を回復したのを機に、
  キューバ発着のカリブ海クルーズの募集を開始した。飛行機
  でハバナまで飛んで、イタリアのクルーズ船で1週間カリブ
  海を回るコース。

   クルーズの場合、費用が高いのではという見方が根強かっ
  たが、1泊に換算すると1万5千円から安いのでは1万円を
  切るものも売り出されており、その意味でも割安感が出て、
  乗ってみようかという値段になっている。

   クルーズプラネット広報の白瀬日央里さんは「高齢者の場
  合陸上でのツアーは、いくつもの交通機関を乗り継ぐため面
  倒で疲労感が残るが、船旅は荷物を船に置いておけるので、
  お手軽感があるのが受ける理由にもなっているようだ」と話す。

   コスタ・クルーズは、日本発着のクルーズ船に積極的に日
  本人客を呼び込もうと、クルーズプラネットがチャーターし
  た場合、大人2人で利用すると子ども(12歳未満)2人ま
  では無料で参加できる特典を設けている。

   コスタは来年には、博多、舞鶴、金沢、境港、釜山を結ぶ
  日本海側の都市を回る新しいコースを予定しており、これま
  でにない周遊コースとして、どれだけ集客できるか注目される。

◎ 新潟、小樽、青森港……。 
  大型のクルーズ船に寄港してもらおうと誘致合戦

   大型のクルーズ船が日本の地方都市に寄港すれば、乗船客
  が下船して観光、買い物ツアーに出かけるため、寄港地は大
  きなビジネスになる。

   このため、新潟、小樽、青森港などでは大型のクルーズ船
  に寄港してもらおうと、誘致合戦を展開している。
   横浜、神戸港などもクルーズ船が接岸する岸壁の水深を深
  くし、旅客ターミナルを拡充するなど設備の充実に力を入れ
  ている。

   その中でも寄港回数が大幅に増えているのが、クルーズ船
  のアジアの玄関口になろうとしている博多港だ。同港は数年
  前からクルーズ船の寄港が増えたため受け入れ態勢を整備し
  てきたが、今年夏にはさらに拡充する計画を打ち出した。

   博多港への寄港回数が昨年は115回だったが、今年は
  206回と2倍近くに増える予定のため、同港は整備計画を
  急きょ繰り上げて中央ふ頭でクルーズ船受入環境の強化に向
  けた施策を行う。

   中央航路を現在より70㍍拡幅し幅370㍍とし、大型ク
  ルーズ船の2隻同時着岸と世界最大級のクルーズ船の受け入
  れができるよう岸壁を延伸し水深12㍍岸壁を1バース整備
  する。

   鳥取県境港市の境港には7月2日に上海を母港とする
  RCIのアジア最大のクルーズ船「クァンタム・オブ・ザ・
  シーズ」(16万7800㌧)が寄港した。

   当初は韓国・釜山を経由する予定だったが、同国での中東
  呼吸器症候群(MERS)の感染拡大を受け、ルート変更に
  よる寄港だった。

   乗客約4700人の大半が中国人で、境港に一度に寄港す
  る乗客としては過去最高になった。岸壁には地元のほか島根、
  岡山、広島各県から手配した大型観光バス約120台が待機。
   乗客らは下船後、大半が近くの鳥取県米子市や松江市の大
  型ショッピングセンターで「爆買い」をしたため、コンビニ
  など一部の店では品切れになるなど「クルーズ効果」が現れ
  ている

  
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第123回『まちむら興し塾』 勉強会スナップ
今日は、文京区のシビックセンターの和室で
今年卒業したANAのCAに就職したばかりの蔵敷先輩が参加
飯田理事長より、馴染みがなかったクルージングのお話しでした。

後列左から4年根岸君、蔵敷先輩、樋口さん、松井さん、
伊籐さん、長坂
前列左から金谷さん、矢板さん、澄川さん、清水さん、高野さん、
飯田さん
 
 
 
 
 
 
本日のコメンテーター飯田さん 
 1年 清水さん・高野さん  蔵敷先輩・飯田さん・樋口さん
 
 4年根岸君・1年澄川さん  矢板さん・金谷さん・清水さん
   
 JTB法人営業相模原支店長
伊藤さん
JTB関東 地域振興MG
 樋口さん
   
 フィリッピンに語学研修した
1年 金谷さん
 全国を飛び回っているCA
社会人1年生 蔵敷さん
 
 地域活性化大御所
松井さん
 JTB関東の内定式に臨んだ
4年 根岸君
   
デイズニーランドだバイト中
1年 高野さん
 1年 澄川さん
  初参加 矢板さん 
 二次会
   
 情報交換歓談中
樋口さん、松井さんさん、伊籐さん
 メニユー選び中
金谷さん、高野さん、清水さん
   
 ほっと一息根岸君、失敗談の話しをして盛りあげてくれた蔵敷さん  清水さん、長坂、樋口さん
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